2026/1/3

大晦日に実家に帰った時に本棚にあって読み始めた村田沙耶香の「コンビニ人間」を読み終わった。主人公に共感できる部分が非常に多く、読んでいる途中に何度か自分の心拍数が上がるのを感じた。これまで友達などと会話している時に「あ、この人は自分のことを普通だと思ってくれてない。あちら側の存在と思っている。」と気づいてしまった時ほど悲しいことはない。それを悲しく思ってしまったり、不安に感じたりしてきた時点で、僕は主人公の古倉ほどホンモノの人間でもない。中途半端だ。大学生の時、一番居心地が良かったのがバイト先でバイトをしている時だったのも思い出した。バイトをしている時だけが、完全に人の形をしていて、存在が認められているような気がしていた。僕は今も昔もずっと「普通」という言葉にコンプレックスを抱いてきたように思う。「コンビニ人間」は現代の日本において、普通の人とはなんだろうかと問いかけてくるような物語だ。夜、サイゼリアへ行った。隣の席のカップルがピザをチーズ抜きで注文したのに通常のピザが来たことで店員を呼び、作り直させていた。到着したあと、女性の方がアーンの形で男性に食べさせていた。僕はそもそも低価格のチェーン店で、メニューにないようなイレギュラーの注文をするような客が嫌いだ。終始少し不愉快に感じたが、僕はなぜ赤の他人の行動にそんな感情を持つのだろうか。結局、古倉の周りの人たちと僕は一緒だ。


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